【読書記録】やり抜く力 GRIT/アンジェラ・ダックワース

学生のころから物事が長続きしない私は、

自分が本当に興味のあるものを探しています。

 

1つのものをこどものころから長く続けている人を見ると、

とても素敵だなと思う一方で、

もう20代が終わる、なのにまだこれといったものがないな、

早く見つけないと時間がなくなってしまう、

と、焦りを感じていました。

 

 

そんな中で先日、知人に薦められて「GRIT やり抜く力」を読みました。

 

   

 

これで何かが掴めるならばという期待を持ちつつも

 上昇志向でガツガツいくアメリカっぽいな、なんて面倒に思いながらも。

 

近年アメリカの教育現場や採用現場で重視されているGRIT。

人生の成功に必要なものは才能ではなく、GRIT、すなわち「やり抜く力」だと

筆者はいいます。

情熱と粘り強さを持って、ものごとに取り組むことが大切であると。

 

GRITはいかに育まれるのか、

GRITを持つ人は過去にどのような経験をしているのか、

また、様々な成功者やプロフェッショナルの事例が多く取り上げ、

その中からGRITの要素を抽出して解説しています。

 

私はこの本の中で、「意図的な練習」というものに興味を持ちました。

 

スペリング大会の決勝大会まで進んだ学生たちを対象に、

練習についてのアンケート調査が行われています。

 

スペリングの練習方法には以下3つがあります。

1.好きな本を読む。単語力を鍛えるゲームをする。

2.誰かにクイズを出してもらうか。PCなどでクイズに答える。

3.ひとりで練習する。例えば、辞書にある知らない単語を覚える。

  ラテン語ギリシャ語などの語源を覚える。

 

これを行っているときの気持ち(楽しい、つらいなど)と、

どれをどのくらいの時間行ってきたかなどについて質問した結果、

当然のことですが、やり抜く力が強い学生はより時間が長いことがわかりました。

しかしこの調査でわかった最も重要なことは、

時間より長さよりも「どんな練習をしているか」 が決め手になることです。

 

上記3つの練習方法の中で「意図的な練習」に該当するものは3だけです。

そして3がもっとも楽しくなく、大変な練習方法で最も効果的です。

 

「意図的な練習」については、水泳選手や舞踏家なども

「楽しくないし、不愉快だし、つらく感じることもある」と述べています。

なぜこの「意図的な練習」を続けられるのか、筆者は明確な答えを出してはいません。

 

しかし、「意図的な練習」こそが重要であることは明確になっています。

逆に「楽な練習」は無駄だと言い切っています。

 

英語を習得したい、けど今は気分じゃないな、

勉強しないよりは海外ドラマを英語音声で見る方がまだマシだろうと思って

テレビを眺めていた私にとっては耳が痛い...

 

そして、「意図的な練習」は1日に3~5時間が限界であり、

1回に1時間程度行ったら休憩を挟むべきだと言っています。

 

そういえばバイオリニストの五嶋龍の練習時間は短く、

疲労を溜め込みながらする長時間の練習よりも、

短時間で効果的な練習をすることが重要だみたいなことを

言ってたなぁと思い出しました。

 

効果的だがつらい練習を続けること、これこそ私が苦手としてきたこと。

ですが、成功するためには本当にそれしかないらしい。

科学的根拠で裏付けられるともう腹を括るしかないです。

 

GRITを持つ持たないは、子供のころの周囲の人々の影響が大きいとは書かれているものの、

大人になってからでも身に着けることができるということも書かれています。

 

また、まだ「これだ!」というものを見つけていない人へ向けて、

その発見の仕方も書かれてます。

 

私はまず自分の興味の対象探しから、始めてみようと思います。

成功するための唯一の方法を認識していなかった過去の自分が、

少しかじって捨ててきたものも選択肢に入れて。